はじめに:バンドマンの「通勤イヤホン」選びは難しい
今欲しいイヤホンの記事を先日アップしたけど、どうせなら今使ってるイヤホンのレビューをしてみてもいいのかなとおもって、Anker Soundcore P40iのレビューを書いてみます。
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正直言うとiPhone使ってるし、AirPodsPro3がほしいのよ。
でも高すぎる。
個人的にはモニターライクな音が好きだしノイキャン性能が一番イヤホンに求めるので、素直にAppleのお世話になればいいんだけど、いかんせん趣味に投資するには、40代おじさんには辛いんだよなぁ。。
なので、そこそこな値段で、いま巷でハイコスパイヤホン=Ankerの実力試して見るべく、まずは一発目として買ったのがこのイヤホンです。
正直に言おう。我々バンドマン、特に低音を司るベーシストというのは、音に対して「面倒くさい」生き物だ。
「限られた予算で、ベースラインが心地よく聴こえて、なおかつ毎日の通勤ストレスを減らしてくれる相棒はいないか?」
そんなワガママな探求の末に手にしたのが、Anker(アンカー)のミドルクラスモデル『Soundcore P40i』だ。
今回は、満員電車に揺られ、ベースを背負って移動する筆者が、いちベーシストの視点から『Soundcore P40i』を徹底的にレビューする。

1. スペックとAIによる客観評価
まずは、感情論を抜きにした「スペック」と、市場の競合製品と比較した際の「AI分析スコア」を見ていこう。これがいわゆる「世間一般の評価」だ。
基本スペック
- 製品名: Anker Soundcore P40i
- 価格: 7,990円(税込)※執筆時点
- 再生時間: イヤホン単体 最大12時間 / ケース込み 最大60時間
- ノイズキャンセリング: ウルトラノイズキャンセリング 2.0
- 充電: USB-C / ワイヤレス充電対応
- その他: マルチポイント接続、スマホスタンド機能付きケース
AIスコアリング(5点満点)
市場の同価格帯(5,000円〜10,000円)の完全ワイヤレスイヤホンと比較した際の、客観的な実力値をスコアリングした。
| 評価項目 | 点数 | 評価コメント |
| 音質 | 3.8 | デフォルトは低音過多だが、ドライバーのポテンシャルは高い。 |
| ノイキャン | 3.5 | 騒音低減効果は高いが、高音域や突発音には弱さが見られる。 |
| バッテリー | 5.0 | 単体12時間、ケース込み60時間は同クラスで圧倒的トップレベル。 |
| 価格 | 5.0 | 機能全部入りでアンダー1万円は、驚異的なコストパフォーマンス。 |
| 多機能性 | 4.5 | マルチポイント、ゲームモード、ケースのスタンド機能など隙がない。 |
| 総合点 | 4.4 | 「迷ったらこれを買え」と言える、クラス最強の優等生。 |
2. ベーシスト視点の音質レビュー:EQ設定は「義務」である
ここからは、実際に私がベース耳で聴き込んだ主観レビューに入っていく。
デフォルトの音:正直、ベースが埋もれている
箱出しの状態で最初に聴いた感想は、「やっぱり口コミ通り、かなり重低音よりの音」だった。
確かに低音の量感はある。一般のポップスを聴く分には迫力があって良いのかもしれない。しかし、ベーシストとして聴くと、キック(バスドラム)とベースの帯域が被りすぎていて、ラインが見えにくいのだ。中高音域も膜が張ったようで、スラップをした時の「プル」の抜け感が足りない。
「低音重視」といえば聞こえはいいが、これでは「ただ低音が膨らんでいるだけ」だ。正直、このままでは合格点はあげられない。
「HearID」とEQで激変する世界
しかし、ここで諦めてはいけない。Soundcoreアプリにある「HearID」こそが、このイヤホンの真骨頂だ。

HearIDは、聴力測定のようなテストを行い、個人の耳に合わせて特定の周波数を補正してくれる機能だ。これを実行した瞬間、世界が変わった。
- Before: 低音が全体をマスクして、ボーカルもギターも奥に引っ込んでいる。
- After: 霧が晴れたように中高域が前に出てくる。そして何より、低音の「輪郭」が見えるようになった。

さらにここから、マニュアルEQ(イコライザー)で微調整を行う。
私のオススメ設定は以下の通りだ。
- 100Hz: だいぶ下げる(量感はあるので、膨らみすぎるのを抑える)
- 200-400Hz: 腰のある中低音を出すために少し持ち上げる(ここが一番音が濁る原因。スッキリさせる)
- 1kHz-3kHz: 絶好調に持ち上げる(とにかくボーカルの抜けとギター抜けを確保)

ここまでやると、「価格相応」から「価格以上」の個人的に気持ちのいい音に化ける。
ベースのルート弾きは心地よく響き、ウワモノの楽器もしっかり分離して聴こえる。Ankerならではのカスタマイズ性の高さが、このイヤホンの評価を決定づけていると言っていい。いじるのが好きなバンドマンなら、間違いなく楽しめるはずだ。
3. ノイズキャンセリングの実力:通勤電車での「限界」
次に、多くの人が気にするであろうノイズキャンセリング(ANC)性能について。
私は普段、通勤で電車を利用している。ガタンゴトンという走行音や、駅のアナウンス、周囲の話し声。これらをどこまで消してくれるのか。
低周波ノイズには強い
「ウルトラノイズキャンセリング 2.0」の実力は、走行音のような「ゴーッ」という低い一定のノイズに対してはそれなりに優秀だ。音楽を再生していれば、電車の走行音はほとんど気にならなくなる。ベースの練習曲を流して集中したい時、この没入感はありがたい。
「人の声」と「突発音」は消しきれない
しかし、過度な期待は禁物だ。
例えば、駅のホームで隣に並んでいる人の話し声や、車内アナウンスの高い声、電車の継ぎ目を渡る時の「ガタン!」という鋭い音。これらは、ANCをオンにしていても割とスッと入ってくる。
3万円クラスのSonyやBose、Appleのイヤホンが「静寂を作る」ものだとしたら、P40iは「騒音のボリュームを絞る」という感覚に近いのだと思われる。
完全に一人の世界に入り込みたい人には物足りないかもしれないが、「音楽を聴くための静けさ」としては十分合格ラインだと私は感じている。むしろ、移動中に完全に外音が遮断されるのが怖いという人には、丁度いい塩梅かもしれない。
4. バッテリーと使い勝手:ズボラな私を救うタフネス
充電を忘れるほどのスタミナ
バンドマンというのは、往々にしてズボラである(私だけかもしれないが)。
「また一週間通勤地獄が始まるのに充電し忘れた!」という経験は一度や二度ではない。
その点、P40iのバッテリーライフは異常だ。イヤホン単体で12時間持つというのは、通勤往復(2時間)+昼休み(1時間)をこなしても、まだ全然残っている計算になる。
ケース込みで60時間ともなれば、週に1回充電するかどうかで済んでしまう。この安心感は何物にも代えがたい。
地味に便利な「スマホスタンド」
P40iの充電ケースには、スマホスタンドになるギミックがついている。「そんな機能いる?」と最初は思ったが、これが意外と使える。
移動中の新幹線や、カフェで休憩する際、動画を見ながらベースのフレーズを確認したい時。わざわざスマホリングを起こしたり、ティッシュ箱に立てかけたりする必要がない。
ちょっとしたことだが、こういった「痒い所に手が届く」機能性が、長く使っていく上での満足度に繋がっている。
5. 結論:Soundcore P40i は誰におすすめか?
こんな人には「買い」だ
- 予算1万円以下で、全部入りのイヤホンを探している人
- 自分好みの音を作るのが好きな人(EQ設定が苦にならない人)
- 充電の頻度を極力減らしたい人
- ベースやドラムの量感をしっかり感じたい人
こんな人は見送ったほうがいい
- 箱出しの状態ですぐに最高の音を聴きたい人
- 電車内での完全な「無音」を求めている人
- 原音に忠実なフラットな音質(モニターライク)を好む人
総評
Anker Soundcore P40iは、完璧なイヤホンではない。 ノイキャンには限界があるし、デフォルトの音質は少し大味だ。
しかし、「アプリで自分好みに育て上げる」という工程を含めて楽しめるなら、この価格帯ではベターなせんたくしに思う。かと言って他のイヤホンそんな試したことないけど。特に我々のような、音の帯域にこだわりのある人間にとっては、下手に個性が強すぎる高級イヤホンよりも、EQで素直に反応してくれるP40iの方が、結果的に「好みの音」に到達しやすいかもしれない。
通勤の騒音を適度に抑えつつ、カスタマイズした極太のベースラインを通勤電車で楽しむ。 そんな日常を手に入れたいなら、P40iは間違いなく良き相棒になってくれるはずだ。
商品リンク
Anker Soundcore P40i



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